【菊花賞/データ攻略】穴馬ザクザクの“前走芝2200m組” 「2.1.2.2」条件発動でアリストテレスの再現も

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今週は京都競馬場で菊花賞(芝3000m)が行われる。春のクラシック戦線でタイトルを分け合ったソールオリエンスタスティエーラが3度目の激突。前哨戦の神戸新聞杯を制したサトノグランツを含めた三つ巴の様相を呈している。

ここでは、過去10年のうち阪神開催だった2021~22年を除く2011~2020年のデータ分析から浮かび上がったキーワードをもとに出走馬を分析。「穴馬データ」としてリビアングラスを取り上げる。

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■リビアングラスに該当する馬券内率71%データ

クラシック開幕の足音が聞こえてくる3月に未勝利を脱出した馬。そこからトントン拍子で駆け上がり、2勝クラスを制したことで賞金加算に成功しGIの舞台へ参戦をはたすのがリビアングラスだ。春の実績馬との比較でキャリア不足は否めないが、以下データに大駆けの可能性を見出すことができる。

・前走芝2200mを勝った関西馬【2.1.2.2】

馬券内率は71%。このなかには13番人気3着ポポカテペトル、4番人気2着アリストテレスと配当妙味のある馬も該当。京都開催の菊花賞において要注意のデータだ。

この馬の前走を振り返ると、1000m通過58秒9のハイペースを自ら刻んでの逃げ切り勝ち。自身の持ち時計を大幅に更新したように成長の跡がうかがえた一戦だった。3000mを逃げ切ることは容易ではないが、前走のパフォーマンスはその期待を抱かせるもの。春のクラシック未出走馬が勢力図を塗り替える可能性は警戒したい。

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著者プロフィール

田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。

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