タンカーと衝突し沈没した「白虎」の水抜き作業進む 巨大な船体の一部が海上に姿現す

今治沖でおととし、タンカーと衝突して沈没した全長約170メートルの貨物船「白虎」。
今年8月に引き揚げられた後、船を反転させて海水を抜く作業が進められています。


おととし5月、今治沖の来島海峡でタンカーと衝突し、水深およそ60メートルの海底に転覆した状態で沈没した貨物船「白虎」。

サルベージ会社によりますと、今年8月に引き揚げられた「白虎」は、転覆した状態のまま愛媛県今治市の小部湾にえい航されました。

小部湾では今月、船体を反転させる作業が始まり、現在、甲板などが海上に姿を現わしています。
20日はポンプを使って船内にたまった海水を抜く作業などが行われていました。
順調に作業が進めば来月上旬にも広島県江田島市にえい航され解体される予定です。

この事故では、「白虎」の乗組員2人の死亡が確認され、行方が分からないままの1人についても死亡と認定されています。

© 株式会社あいテレビ