JFAと三井不動産がメジャーパートナー契約! 森保一監督もセレモニーに登場「めちゃくちゃ緊張している」

セレモニーに登場した森保一監督、田嶋幸三会長、植田俊社長、槙野智章氏(左から)[写真:©︎CWS Brains, LTD.]

日本サッカー協会(JFA)と三井不動産株式会社は20日、JFAメジャーパートナー契約を締結したことを発表した。

この契約により、三井不動産は、代表強化、選手育成、指導者陽性、審判、グラスルーツなどのJFA事業のサポートをするとともに、三井不動産グループの施設などを活用したパブリックビューイングやサッカーイベントの実施、東京ドームシティ内におけるJFAサッカー文化創造拠点『blue-ing!』の開業などを通じて、日本代表を応援するとのことだ。

パートナー契約締結に際し、20日には東京ミッドタウン日比谷にて「日本サッカー協会(JFA)×三井不動産 JFAメジャーパートナー契約締結 キックオフセレモニー」を実施した。

セレモニーには、JFAの田嶋幸三会長、三井不動産の植田俊代表取締役社長が登壇し、今回のメジャーパートナー契約締結への想いを語った。

さらに、日本代表の森保一監督も登場。建物内の広場で開催されたこともあり、メディア以外にも買い物客など一般の方も大勢観覧している状態に。森保監督は「ちょっと顔が引き攣っているぐらいで、普段とは違う場所で緊張しています」と自虐を交えながら挨拶。「こうやってショッピングされている方、食事をされに来た方、色々な目的な方の前で話させていただくことはめちゃくちゃ緊張していますが、新鮮で凄く楽しい気分です」とコメントした。

また、東京ミッドタウン日比谷は三井不動産が手がける施設。森保監督は「多様な価値観を楽しめるスケールの大きな場所を作っていただいている三井不動産の皆さんの事業の大きさに感銘を受けていますし、我々もスケールの大きい想いを抱いているので、一緒に戦わせていただけることをありがたく感じています」と、今回のパートナー契約締結について感謝の気持ちを述べた。

その森保監督からは、サプライズとして契約記念ユニフォームが贈呈されることに。2023年から契約期間の2027年までを示した2枚の日本代表ユニフォームが田嶋会長と植田社長に手渡された。

さらに、ゲストとして元日本代表DFで憧れの選手に森保監督をあげるなどサンフレッチェ広島と繋がりのある槙野智章氏が登場。日本代表の選手と監督としての関係もある2人が壇上で再会した。

今回のパートナー契約では、街とスポーツが一体となることも目的にしている中、森保監督と槙野は海外でのエピソードを語り、街とサッカーが一体となっていることを感じる街や、面白い地元住民との絡みについても言及。槙野はカタール・ワールドカップ(W杯)の話を語り、「カタールは現地の方よりもたくさんの国の方が働いている。日本が良い試合をした後に、カタールのホテルや飲食店で働いている方からサービスを受けることがありました」とコメント。日本代表の躍進の恩恵を預かったといい「今だからいいますが、森保さんごちそうさまでした」と感謝を述べていた。

一方で森保監督は「カタールW杯の後にヨーロッパを回っているときに、ドイツの方から『お前らに負けたから悔しいけど、お前の戦いは良かった』と言われて、ビールを一杯奢っていただきました」というもてなされたエピソードを明かした。

また「アジアでは、『アジアは1つ。アジアの代表として戦ってくれたことは俺たちの誇りだ』と言ってくれる方が凄く多くなったことが嬉しいです」と、アジアでのエピソードも明かした。

森保監督が求める街作りについては「2つある」とのこと。「1つは少年少女であったり、子供たちが気軽に手軽にサッカーができたり球技を楽しめる場を作っていただきたい」とコメント。近年は危険だという理由で公園などでボールを使った遊びが禁じられる場所が大量に増えており、昔のように簡単にボールを遊びができなくなっていることを危惧。「カタールW杯の後であったり、WBCがあったり、色々な世界大会を見た後にすぐプレーしたいと思ったけど危ないからできないというのは、せっかく子供たちが夢を持って、エネルギーを持って行動を起こしたいと思っても球技ができないことがあります。子供たちの夢のためにも、健康のためにも、大人への成長のためにも球技ができる場所がより多くなると嬉しいです」と語り、サッカーに限らず、子供がしっかりとプレーできる場所を提供してもらいたいと訴えた。

さらに「観るという環境も作っていただき、より多くの方々にサッカーを観ていただき、心を開放する時間にしていただきたいなと思います。ここにおられる方もストレスを抱えている方がたくさんいらっると思います。良いプレーには喜んでいただき、不甲斐ないプレーには『なんだよ』と。負けることもあるので悲しんだり、サッカーはやっぱり楽しいんだと心を開放していただいて、次の日からリセット、リフレッシュいただいて活力になるような環境を作っていただきたいなと思います」と語り、プレーだけでなく観戦でもスポーツを楽しめる環境作りをしてもらいたいと語った。

イベントの最後には11月から始まる北中米W杯に向けたアジア予選に向けて森保監督が意気込みを語った。

「11月からアジア予選を戦います。簡単な戦いではないですが、我々は夢に向かって、世界一に向かって戦っていく中、目の前の試合に最善の準備とベストを尽くして厳しい戦いを勝ち切っていきたいと思います」

「皆さんのお力をお借りしながらチームとして前進していきたいと思いますし、我々が戦う中で勝利を持って喜んでいただき、選手の頑張りを見て日常の活力と潤いにしてもらいたいと思います。引き続き応援よろしくお願いいたします」

また、槙野は日本代表にエール。「最近の日本代表がやっているサッカーを見ていただいている方ならわかると思います。攻撃もそうですし、守備もそうです。歴代の日本代表と比べても最強と言って良いと思います。選手個々の活躍もそうですが、森保監督の選手マネジメント、1人1人に投げかける言葉だったりにも注目ていただき、来月から始まる試合、1月のアジアカップでも皆さんの注目のチームとなりますので、一緒に戦ってください」とコメントした。

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