渋野日向子は強風に耐えて上位キープ 「諦めずに上を見て」

渋野日向子は12位で週末へ。1つでも上の順位で終えたい(撮影/谷口愛純)

◇米国女子◇BMW女子選手権 2日目(20日)◇ソウォンヒルズ at ソウォンバレーCC (韓国)◇6647yd(パー72)

11位から出た渋野日向子が3バーディ、3ボギー「72」で回り、通算5アンダーの12位で大会を折り返す。初日に比べてショットのミスは減ったものの、「タテ距離も合っていなかったし、これだけ風があると難しい」と強風に耐えた一日だった。

「一瞬で風が変わってすごく難しい。アゲンストだと思ったらフォローが吹いたり」と、最大瞬間風速が秒速8mまで及んだ風はコロコロと向きを変え、番手選びを難しくする。グリーン上でも風の影響を受け、初日ほどのパフォーマンスが発揮できなかった。

グリーン上でも風の影響が出るほど(撮影/谷口愛純)

この日は4番(パー3)でボギーが先行。アゲンストのなか8Iから7Iに持ち替えたが、左奥に切られたピンに対して左奥のラフに外し、2打目で2mに乗せたが1パットで入らなかった。「あそこは手前に置くべきだった。めちゃくちゃ難しいアプローチでもなかったから、あれだけオーバーしたのが悔しい」と振り返った。

それでも6番でピンそば数十センチ、7番(パー3)も2m弱とショットでチャンスを作って連続バーディ。「そのあとのパー5も続けられなかった」と取りこぼした8番を悔やんだが、後半も大きくスコアを崩すことなく乗り切った。

きょうはダウンベストが必要。あすも寒くなりそう(撮影/谷口愛純)

首位と6打差で迎える週末に、「1打でも良く、1個(1つ)でも上に行けるようにしたい」と意気込んだ。現在80位につける年間ポイントレースで、シード獲得の80位以内を確実にしたいところ。「上がまだ、そこまで伸びていない。まだまだ諦めず上を見て頑張りたい」。3月「ドライブオン選手権」以来のトップ10入りだけではなく、その先も見えてきた。(韓国坡州市/谷口愛純)

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