スローシティ普及へ全国組織設立 井原市など、魅力発信力を強化

井原市役所

 井原市と前橋市、宮城県気仙沼市は20日、自然や歴史、文化などを重視した町づくりの推進に向け、イタリア発祥の「スローシティ」構想を普及する全国組織の設立総会をオンラインで開いた。各自治体が持つ魅力の発信力を高める狙い。

 大舌勲・井原市長、山本龍・前橋市長、菅原茂・気仙沼市長らが出席。国内のネットワークを築くため、他自治体へ積極的に働きかける方針も確認した。

 井原市によると、スローシティ運動は1999年にイタリアでスタート。中部オルビエトにある国際組織には33カ国・地域、291都市が加盟し、2013年に気仙沼市、17年に前橋市が加わった。

 国際組織に非加盟の井原市は、今回設立した全国組織に前橋市の呼びかけで参加。2市との情報交換や交流を主目的としている。大舌市長は「市が掲げる『幸せが実感できるまちづくり』の理念と合致しているので加わった。スローシティについて学んでいきたい」と話している。

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