還付理由「死亡」と誤記 介護保険料文書794通、八戸市が陳謝/青森

 青森県八戸市は20日、対象者へ10日に発送した介護保険料還付通知文書794通に、過誤納(還付)発生理由の表記の誤りがあったと発表した。「過誤納」または「転出」と表記すべきところに「死亡」と誤記した。職員の事務作業ミスと確認ミスが原因。市は13日におわびの文書と正しい理由を表記した文書を送付したが、闘病やリハビリ中なのに「死亡」と書かれてショックを受けた-といった苦情や意見が19日までに201件寄せられたという。

 20日の市議会民生環境協議会で、池田和彦福祉部長が「深くおわびする」と陳謝した。

 説明によると、3日に「介護保険料還付のお知らせ」と「介護保険料還付請求書兼口座振込依頼書」のデータを作成、印刷して10日に1351通を発送。12日に問い合わせを受け、同依頼書のみ表記誤りがあることが判明した。

 同依頼書を一括印刷する際、過誤納発生理由を対象者ごとの理由により、その都度上書きして印刷しなければならないが、誤って「死亡」に固定した状態で印刷し、その後確認を怠ったのが原因という。今後、書類の様式見直しや合理化を図り、誤りの未然防止に努め、印刷時の確認作業を徹底する。

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