がんと誤判定し前立腺全摘出 検体取り違え、静岡の病院

検体取り違いについて説明する静岡県立総合病院の小西靖彦院長(中央)=20日午後、静岡県庁

 静岡県立総合病院(静岡市葵区)は20日、前立腺がんではない60代の男性患者の前立腺を誤って全摘出したと発表した。同じ日に検査した患者2人の検体を取り違え、実際には前立腺がんだった80代の男性患者はがんと判断されず、60代男性ががんだと判定された。60代男性は現在男性機能への障害に加え、尿漏れなどの症状があるという。

 病院によると、2人は4月19日、同じ手術室で同じ医師から15分差で検査を受けた。患者の名前が記載された検体容器を用意していたが、それぞれの検体を逆に入れたとみられる。

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