逆転優勝目指す浦和が好調・柏をホームで撃破! 小泉佳穂が今季初得点含む1G1A【明治安田J1第30節】

20日、明治安田生命J1リーグ第20節の浦和レッズvs柏レイソルが埼玉スタジアム2002で行われ、ホームの浦和が2-0で勝利を収めた。

首位・ヴィッセル神戸との勝ち点差が「8」の3位・浦和。リーグ戦6試合無敗としているものの、前節の横浜FC戦をドローで終えたことで逆転優勝が少し遠のいた。その一方、代表ウィーク中に行われたルヴァンカップ準決勝では横浜F・マリノスに勝利し、決勝に進出。良い流れを継続したい今回の一戦はホセ・カンテが出場停止2試合目のため欠場となったが、負傷離脱から戻ってきた大久保が久々の先発入りを果たした。

対する16位・柏も8月から1敗のみと好調を維持。天皇杯ではロアッソ熊本との一戦を制し、決勝へと勝ち進んだ。リーグ戦は最下位・横浜FCとの勝ち点差が「6」という状況で、残留を確かなものにしていきたいところ。マテウス・サヴィオが出場停止の他、U-22日本代表帰りの細谷もベンチスタートとなり、浦和からレンタル移籍中の犬飼も契約上出場不可。片山もメンバー外と苦しい台所事情の中、敵地に乗り込んだ。

試合が始まると立ち上がりからアクシデントが発生する。相手選手と接触した浦和の関根が右足を負傷。一度はプレーを再開したものの、結局ピッチを去ることになり、8分から髙橋が投入された。

するとその1分後、柏がすぐさま決定機を迎える。高い位置でボールを奪うと素早く繋いでボックス内へ。最後は右ポケットから戸嶋がシュートを打ったが、GK西川がファインセーブで凌いだ。

その後はジリジリと様子をうかがい合う時間が続いたが、またしてもゴールに近づいたのは柏。24分、右サイドでのボール奪取からボックス手前中央の高嶺へパスが繋がると、トラップからすかさず左足を振る。強烈なシュートが飛んだが、これは惜しくもバーの上を越えた。

攻めあぐねていた浦和は左サイドからチャンスを作り出す。33分、荻原が味方を使いながら左サイド深くまで侵入すると、左足でグラウンダーの鋭いクロスを入れる。これがそのままゴールのニアを抜くコースへ飛んだが、GK松本が落ち着いてCKに逃れた。

ここからしばらくは浦和の時間。40分には荻原の左からのクロスを興梠がニアで合わせたが、このヘディングシュートは左ポストの外側をかすめ、先制点とはならなかった。

0-0のまま迎えた後半。浦和は興梠を下げて安居を投入。左ウイングに入っていた髙橋が最前線に移り、トップ下の小泉が左へ。安居はトップ下に入った。

先に動いた浦和は後半の立ち上がりからペースを掴み、53分には先制点を奪う。大久保のスルーパスに抜け出した安居が右ポケットからシュートを放つと、GK松本が弾いたボールにボックス外から走り込んできた小泉が反応。ゴール左に蹴り込み、今シーズン初得点を記録した。

浦和の勢いは止まらず、57分にはさらにリードを広げる。ハーフウェイライン付近から大久保が持ち上がると、小泉を経由して左ポケットの荻原へ。左足ダイレクトで振り抜いたシュートがゴール右に突き刺さり、荻原にも今シーズン初得点が生まれた。

柏の井原正巳監督はたまらず交代カードを3枚切る。61分、椎橋、小屋松、戸嶋が下がり、仙頭、武藤、川口がピッチへ。さらに70分には山田康太に代えて細谷を投入。最前線は小屋松、山田康の2トップから細谷、武藤の2トップへ変わった。

2点を追う柏は77分に久々のチャンスを作る。左サイドを抜け出したジエゴからボックス内の細谷、武藤と繋がると、最後は右ポケットでパスを受けた川口がシュート。しかし、これは少し力が入りふかしてしまった。

その1分後にはドウグラスを投入し、攻勢をかける柏。CKから生まれたジエゴのヘディングシュートは枠に収まらず、流れの中から武藤が打ったシュートは相手DFのブロックに阻まれる。

4分の追加タイムも浦和が柏の攻撃をいなしきり、2-0のまま試合終了。リーグ戦2試合ぶりの勝利を手にし、逆転優勝に向け勝ち点「3」を積み上げた。

浦和レッズ 2-0 柏レイソル
【浦和】
小泉佳穂(後8)
荻原拓也(後12)

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