21歳シェルトン、同胞のポールを下して全米OP以来の4強。準決勝は伏兵ギロンと対戦[木下JOテニス]

シェルトンがポールをストレートで下してATPツアー初の4強

10月20日、「木下グループジャパンオープン」(東京・有明/ATP500)シングルス準々決勝が行われ、21歳のベン・シェルトン(アメリカ/同19位)が、第5シードのトミー・ポール(アメリカ/同12位)を7-6(4)、6-3で下し、全米オープン以来となる4強入りを果たした。

今年から母国アメリカ以外の大会に出場し始め、全米オープン4強とATPマスターズ1000上海で8強入りを果たすなど勢いに乗る21歳のシェルトン。この日は強風が吹く中で武器のサーブが光った。

第1セット第6ゲームでピンチを迎えるも3連続のサービスエースでしのぐと、第9ゲームでブレークに成功する。その後、ポールにブレークバックを許したが、「あまり無理をしないでプレーすることが大切だった」と丁寧なショットを放ち、タイブレークを制して第1セットを取った。

続く第2セットも第1ゲームのピンチで、ポールに攻撃を許さない効果的なサーブからポイントに繋げてサービスキープ。セット終盤までサービスキープが続く拮抗した試合展開の中、第8ゲームで精度の高いバックハンドでウィナーを奪ったシェルトンがブレーク。最後は武器のサーブでエースを奪って勝利を決めた。

全米オープン以来となる準決勝進出となり、「うれしいよ。タフな試合だったし、全米オープンでも彼と対戦し素晴らしい選手なので、今日勝てたことはうれしく思う。それから3回続けて勝ちを手にすることは難しく、それを成しえたことはとても良かった」とコメント。

フルセットの戦いだった1、2回戦よりも多いサービスエースとリターンが返らないフリーポイントが多かったシェルトン。「今日は昼間の試合だったが、(1、2回戦の)夜だった試合とは違って、風は強かったし気温も高く、サーフェスも速く感じられた」と分析し、自身の持ち味が生かされた理由を語った。

ツアー初の決勝をかけた準決勝では、予選を勝ち上がって西岡良仁(ミキハウス/同44位)やキャスパー・ルード(ノルウェー/同8位)、そしてフィリックス・オジェ・アリアシム(カナダ/同17位)を破るなど快進撃を続けているマルコス・ギロン(アメリカ/同79位)と対戦する。

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