フィリーズの左腕スアレス プレーオフ通算防御率0.94は歴代1位

フィリーズはザック・ウィーラーとアーロン・ノラの先発2本柱がチームを牽引しているが、先発3番手を担う左腕レンジャー・スアレスの活躍も忘れてはいけない。ブレーブスとの地区シリーズで2度先発して合計8回2/3を4安打1失点に抑える好投を見せたスアレスは、ダイヤモンドバックスとのリーグ優勝決定シリーズ第3戦で5回1/3を3安打無失点。これでプレーオフ通算防御率は0.94となり、通算5先発以上の投手のなかではサンディ・コーファックスの0.95を上回る歴代1位に躍り出た。

現在28歳のスアレスはメジャー6年目の今季、22試合に先発して125イニングを投げ、4勝6敗、防御率4.18、119奪三振を記録。106イニングで防御率1.36とブレイクした2021年、自身初の2ケタ勝利(10勝)をマークした2022年に比べると、2度の故障離脱もあって成績を落としたものの、プレーオフでは3試合に先発して1勝0敗、防御率0.64と見事な働きを見せている。

スアレスがプレーオフに出場したのは昨季が初めて。昨季は先発で3試合、リリーフで2試合に登板して合計14回2/3を投げ、2勝0敗1セーブ、防御率1.23の好成績をマークしてリーグ優勝に貢献した。2度のプレーオフ出場で8試合(うち6先発)に登板し、通算成績は3勝0敗1セーブ、防御率0.94となっている。

ドジャースの名投手サンディ・コーファックスはプレーオフ通算57イニング(すべてワールドシリーズ)を投げ、防御率0.95をマークしているが、スアレスはこの記録を上回り、プレーオフ通算5先発以上の投手では防御率1位に浮上。スアレスは「それは知らなかったよ。それを聞いて嬉しいけれど、僕はチームを勝たせるピッチングをしたいだけなんだ。チームが勝てば一番嬉しい。そういう記録はあまり気にしていないよ」と語った。

プレーオフ通算5先発以上の投手の防御率トップ10は以下の通り。

1 レンジャー・スアレス 0.94
2 サンディ・コーファックス 0.95
3 クリスティ・マシューソン 0.97
4 イアン・アンダーソン 1.26
5 エディ・プランク 1.32
6 ビル・ハラハン 1.36
7 スティーブン・ストラスバーグ 1.46
8 ヒルトン・スミス 1.49
9 ミッキー・ロリッチ 1.57
10 オーバル・オーバーオール 1.58

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