「ホームで勝って勢いをつけたい」、東京V主将MF森田晃樹が千葉との上位対決に意気込む…中盤の攻防では9月のJ2月間MVPを警戒

中盤の攻防でカギを握る森田晃樹[写真:©︎CWS Brains, LTD.]

東京ヴェルディは22日、味の素スタジアムで開催される明治安田生命J2リーグ第39節でジェフユナイテッド千葉との上位対決に臨む。

現在、3位の東京V(勝ち点65)は自動昇格圏内にいる2位の清水エスパルス(勝ち点67)と2ポイント差。残り4試合では同勝ち点で並ぶ4位のジュビロ磐田、4ポイント差で5位のジェフユナイテッド千葉を含めた自動昇格争いを戦いつつ、より高い順位でのプレーオフ進出を視野に入れた、痺れる最終盤の戦いに挑む。

キャプテンとして3位のチームを牽引するMF森田晃樹は、4月16日に行われた前回対戦での0-1の敗戦という結果に加え、前節の水戸ホーリーホック戦の1-1のドローまで7連勝を達成するなど最も勢いがある千葉の印象について言及。

9月度のJ2月間MVPに選出されるなど、中盤の要を担うMF田口泰士への対応を重要なポイントに挙げる。

「守備のところは相変わらず組織的に守れるチームですし、攻撃のところは田口選手がアンカーに入ってそこを中心に組み立ててくるイメージ。そこをしっかりと抑えられればと考えています」

「まずはしっかりと田口選手のところを使わせないところ。あとは入ったときにしっかりと潰し切るところが大事です」

「今までのスカウティングで互いに分析し合っていると思いますが、その裏をかこうとする動きも出てくると思います。それがもしうまくいかなくても、それに対する準備ができればいいかなと考えています」

また、[4-3-3]をメインシステムとしながらも、ここ最近は[4-4-2]のオプションでも戦っている東京V。昨シーズンの終盤戦ではその形で結果を残した一方、その時からの大幅なメンバー変更の影響もあり、現状ではビルドアップや崩しの部分でやや停滞感も見受けられる。

攻守両面において多くのタスクを要求される多才な23歳MFは、前節から約2週間の準備期間を通じて手応えを感じているようだ。

「千葉戦に向けて結構時間があったので、そのために準備もしてきましたし、チーム全体として準備してきたという部分で自信はあります」

「チームとして外を広げ、中も使いながらもう一回広げるという部分に取り組んでいます。練習試合ではそういうのがうまく出た部分もありますし、結局は自分たちが何をやりたいかと言えば、ニアゾーンを取ってシュートまで行くところ。あとは稲見(哲行)とかが見せているミドルシュートも狙っていきたい。うまく中に付けて相手を締めさせたり、広げてというところがうまくできれば、攻撃の形は作れると思います」

「(4-4-2への変更によって)中盤の2枚はより運動量というか、守備のときも含めて前後左右に横ずれ、縦ずれしていく必要がありますし、中盤は自分たちだけなので。攻撃でも前に出ていく必要がありますし、前のように自分がアンカーに入って左右の位置にしっかりと味方がいるわけではないので、前にも出ていくし横にもずれないといけないという部分で仕事量は増えていくと思います」

最後に、16年ぶりのJ1復帰へ弾みを付ける意味でも重要となるホームでのオリジナル10対決に向け、生え抜きのMFは「自分たちは勝ち点3を取り続けるしかないですし、一回勝った、一回引き分けたでその後の結果に直結していくと思います。ホームですし、オフを挟んで一区切りしての残り4戦なので、しっかりとホームで勝って勢いをつけたい」と、力強い言葉で締めくくっている。

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