過去にも事故発生の踏切で…立ち往生の軽トラック、通過列車と衝突 小川のJR八高線踏切、乗客2人搬送

八高線の列車と衝突した軽トラック=20日午前10時10分ごろ、埼玉県小川町笠原

 20日午前8時53分ごろ、埼玉県小川町笠原のJR八高線の笠原踏切で、高崎発高麗川行き上り普通列車(2両編成)と軽トラックが衝突した。

 小川署によると、接触したのは南東方向に進行中の列車と西方向に進行していた小川町居住の男性(71)が運転する軽トラック。男性は衝突前に車から避難しけがはなかったが、列車の乗員、乗客計約60人のうち、乗客の女性2人が首の痛みや体調不良を訴え病院へ搬送された。

 JR東日本高崎支社によると、八高線は事故直後から寄居―小川町間で一時運転を見合わせた。

■踏切二つ続く場所、脱出間に合わず

 現場は旧国道254号線に沿って、東武東上線とJR八高線が並行して走る。いずれも遮断機、警報機付きの踏切がある。

 地元の人によると、男性の車は、前に東上線の踏切を出て国道に出るため一時停止の車がいたため、八高線の踏切の手前で停車していた。車が出たため踏切に入った直後に遮断機が下りて立ち往生。近くにいた人と遮断機を上げるなどしたが間に合わなかったようだ。

 ある男性は「ドーンという大きな音がして、驚いて外に出た。踏切が二つ続くので、気を付けなければいけない場所だ。これまでも何回か事故があった」と話していた。

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