「しんどかった」初挑戦 馬場咲希が最終予選会へ/米女子2次予選会

戦いを終え、ホッと一安心(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国女子◇Qスクール・ステージII 最終日(20日)◇プランテーションG&CC(フロリダ州)◇ボブキャットコース、パンサーコース(ともにパー72)

アマチュアの馬場咲希(東京・代々木高)が2024年の米女子ツアーの出場権をかけた2次予選会を突破した。全選手が2コースを回る4日間のストロークプレー競技で通算5アンダーの15位。規定の40位タイまでに入り、12月の最終ステージ「Qシリーズ」(11月30日開幕、アラバマ州マグノリアグローブGC)に進出した。

4アンダーの19位で迎えた最終日はボブキャットコースをプレー。通算2アンダーをカットラインとして想定していた開始1番でいきなりボギーを叩いた。3番(パー3)から2連続バーディを奪ってからも、一進一退の展開。後半15番で3パットボギーを叩き、「ヤバいと思って」臨んだ16番(パー5)、残り154ydの2打目がピンそば1mにつき、イーグルを決めて「71」でまとめた。

キャディの坂詰和久コーチ(左)のアドバイスにも助けられた(撮影/田辺安啓(JJ))

「すごいしんどかった」と初挑戦のQTをひとまず終え、緊張感をほどいた。「(予選会は)全然違う!(普段の)試合みたいにプレーできるのかなと思っていたけれど。来年どこでプレーするかが決まる。出場人数がすごく多いので、1つのボギーですごく順位が下がっちゃったり、逆にバーディで上がったり。一打がすごく重いということを感じました」。キャディを任せた坂詰和久コーチのラウンド中の助言も、精神状態を保つのに大いに役立った。

よりレベルの高い選手が集まる12月のQシリーズは「上位20位」が、出場試合数を左右するひとつのボーダーライン。「少し日にちが伸びる(6日間競技)ので、今回とは違う感じになるかもしれない。しっかり覚悟を決めて最終QTに行きたいと思います」と意気込む。「率直な気持ち? 良かった、終わった~!って感じ。寝たいなあ、みたいな(笑)」と小休止して、31日(火)からは日本ツアーの最終プロテスト(岡山・JFE瀬戸内海GC)に臨む。

次の戦いは日本での最終プロテスト(撮影/田辺安啓(JJ))

日本勢で2次予選会を通過したのは馬場だけ。アマチュアの長野未祈(みのり/オレゴン大)は通算イーブンパーの48位でカットラインに2打足りなかった。谷田侑里香は2オーバー72位、山路晶は5オーバー95位。ツアーメンバーの上原彩子は6オーバー104位に終わった。9オーバー133位の伊藤真利奈、14オーバー158位の山口すず夏を含め、4日間プレーした選手には来季の下部エプソンツアーの限定的な出場チャンスがある。

原英莉花は前日3日目にスコア誤記により失格になった。

最終予選会(Qシリーズ)へ進出(撮影/田辺安啓(JJ))

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