ル・マンLMP2ウイナーのインターユーロポル、クラス消滅の2024年は新たな提携築きIMSAに参戦へ

 WEC世界耐久選手権のLMP2クラスに参戦しているインターユーロポル・コンペティションは、PR1/マティアセン・モータースポーツと提携し、2024年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦すると発表した。

 2023年のWEC第4戦ル・マン24時間レースのLMP2クラスウイナーであるインターユーロポルは、10月12日に発表されたIMSAのフルシーズンエントリーリストには含まれていなかったものの、PR1/マティアセンの参戦枠より『インターユーロポル・バイ・PR1/マティアセン・モータースポーツ』としてフル参戦する。

 ル・マンで勝利を収めたポーランドチームのメンバーの一員であるヤコブ・スミエコウスキーがミシュラン・エンデュランス・カップ戦におけるシルバー・ドライバーとして発表されているが、その他のフルシーズン・ドライバーラインアップはまだ確定していない。

 WECのLMP2クラスが今季限りで終焉を迎えることから、彼らは今年7月にはウェザーテック選手権のグリッドへ復帰する計画を表明していた。彼らは直近では、2020年のプチ・ル・マンとセブリング12時間レースにエントリーしている。

2020年のIMSAセブリング戦にエントリーしたインターユーロポル・コンペティション

「PR1/マティアセン・モータースポーツは、IMSAにおいて非常に強力なチームであることを長年にわたって証明してきた」と、2023年最終戦プチ・ル・マンに姿を見せたインターユーロポルのチームマネジャー、サッシャ・ファスベンダーは語った。

「彼らはタイトルを獲得しており、我々にとって、IMSAにおけるパートナーシップで彼らと協力することは当然のステップだった」

「今回の旅を本当に楽しみにしている。 PR1とのパートナーシップにより、我々は本格的にスタートすることができ、最初から競争力を発揮できるようになる」

「2024年のIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップに向けて、PR1/マティアセン・モータースポーツのオーナーであるボビー・オーゲルと契約したことを確認できてうれしく思う。 クバ(スミエコウスキーの愛称)はシルバーグレードのドライバーとして、5つの耐久レースに参戦する」

「我々は現在、最初からチャンピオンシップを目指して戦うことを視野に入れて、プロドライバーやブロンズドライバーと話し合っている」

2023年WEC第4戦/第91回ル・マン24時間レース“100周年記念大会”を制したインターユーロポル・コンペティション(左からヤコブ・スミエコウスキー、ファビオ・シェーラー、アルベルト・コスタ)

 カリフォルニアを拠点とするPR1/マティアセンは、2019年から2021年にかけてLMP2タイトルを3回連続で獲得。さらに2023年もタイトルを手中にした。

 2023年のドライバーのうちアレックス・クインとベン・キーティングのふたりは、ユナイテッド・オートスポーツの2024年のラインアップの一員となることが確定している。

「我々はインターユーロポルをIMSAウェザーテック選手権LMP2プログラムに迎えられることを嬉しく思う」とオーゲルは語った。

「彼らが達成し、そしてこれからも経験し続ける成功は、我々の共通の未来にとって有望なものだ」

「我々のチーム間のコラボレーションはエキサイティングな可能性をもたらし、双方の強みを活用して、ともにさらなる大きな成功を達成していきたい」

ベン・キーティングとポール・ループ・シャタンが2023年のIMSA・LMP2タイトルを獲得したPR1/マティアセン・モータースポーツの52号車オレカ07

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