コロナ収束傾向、インフルは全国的流行レベルに 厚労省統計

 厚生労働省は20日、新型コロナウイルスおよび季節性インフルエンザの感染者数について、全国約5千の定点医療機関から集計した9~15日の1週間の数値を発表した。新型コロナについては6週連続で減少、季節性インフルエンザについては増加傾向が続き全国平均でも流行を示す基準を突破している。

コロナは6週連続減少

 発表によると、9~15日の1週間における新型コロナウイルスの新規感染者数は計1万8587人で、1医療機関当たり3.76人。前週比0.72倍で、6週連続で減少している。

 都道府県別では香川のみ増加。1機関当たりの感染者数を多い順にあげると、北海道6.61人、岐阜6.13人、石川5.58人。逆に少なかったのは東京2.33人、大阪2.77人などで、都市部ではかなり落ち着きが見られており、今後地方でも収束していくとみられる。

インフルエンザは過去10年で最も早く「流行」に

 一方、同じ期間に報告されたインフルエンザの感染者数は5万4709人で、1医療機関当たり11.07人、前週比1.11倍と増加傾向が続いている。流行期に入る基準とされる「注意報」の基準は1医療機関当たり10人とされており、過去10年で最も早くこの基準を越えている。

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