広島の原爆遺跡と東広島市の西条酒蔵群が歴史的な価値をもつとして、国の史跡に指定される見通しになりました。
国の史跡として答申されたのは、爆心地の2キロ以内にある
・旧燃料会館(現・平和記念公園レストハウス)
・旧日本銀行広島支店
・旧本川国民学校校舎(現・本川小学校平和資料館)
・旧袋町国民学校校舎(現・袋町小学校平和資料館)
・多聞院鐘楼
・旧中国軍管区司令部防空作戦室
の6つの原爆遺跡と
酒造りが盛んな東広島市西条の
・白牡丹酒造延宝蔵
・賀茂鶴酒造一号蔵
・旧広島県醸造試験場
・福美人酒造大黒蔵
の4つの酒蔵群です。
被爆した建造物の史跡の指定は原爆ドーム、長崎原爆遺跡に続き3件目で、原爆の惨禍を伝える建造物として、今後活用などの整備に国から補助金が出されます。
また、今回、酒蔵が史跡として答申されるのは全国で初めてで、1675年に建てられたとされる白牡丹酒造延宝蔵など、酒造りの発展と変遷を知ることのできる貴重な建造物としての価値が評価されました。
東広島市では、これらの西条酒蔵群について、保存と活用の計画を策定することにしています。
史跡の指定は今後官報で発表され、今回の指定を含め広島県内の史跡は29件となります。