中高一貫校を誘致 茨城・つくばの研究学園駅前 研究所の未利用地15.5ヘクタール売却

日本自動車研究所の未利用地=つくば市学園南

日本自動車研究所(JARI、東京)は20日、茨城県のTX研究学園駅近くに所有するつくば市学園南2丁目の未利用地約15.5ヘクタールの売却先を、公募型プロポーザルの結果、大和ハウス工業茨城支店(同市)に決めたと発表した。同社は私立中高一貫校の誘致や商業施設の建設などを計画している。

募集要項などによると、最低売却価格は92億4千万円で、同社の提案価格は142億300万円。公募は4月6日に開始され、応募した3社の提案が行われた。11月に売買契約を締結し、12月に土地を引き渡す。

未利用地は同駅の南約300メートルに位置。周辺に市役所や公園がある。以前は、JARIの自動車の走行試験コースだった。TX建設に伴い開発区域となり、コースは2005年に城里町に移転。同所は未利用地のままになっていた。

土地利用計画などによると、敷地内を国際色豊かな中高一貫校▽商業施設▽研究施設や物流施設-の3区画に分ける。このほか487戸の分譲マンションの建設も予定する。商業施設には、スーパーやフィットネスジム、学習塾の入居を見込む。

敷地は学校と研究施設などの区画を新設道路で分ける。学校予定地には、ラグビー場や多目的グラウンドなども設置される。

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