通学路に伸びる茎「何の植物かな?」正体は…「ど根性スイカ」 植え込みに2玉すくすく 兵庫・宍粟

歩道脇の植え込みから生えた「ど根性スイカ」を見守る子どもたち=宍粟市山崎町千本屋

 「なぜ、こんな所にスイカが?」。大阪・梅田で話題となっている「ど根性スイカ」が、兵庫県宍粟市内でも見つかった。歩道脇の植え込みから伸びるつるの先になった小ぶりな2玉を、地元住民が目を丸くしながらも温かく見守っている。

 「ど根性スイカ」が育った植え込みは、かつて電気工事会社の営業所があった建物(同市山崎町千本屋)の前にある。6年ほど前に営業所が閉じられてからは手入れされていないといい、雑草が生えている。

 小学校の通学路でもあり、児童らは7月ごろ、植え込みから伸びる茎に気付いて「何の植物かな?」と不思議がっていたという。9月に入って大きく育った様子を見て、スイカであることが判明。むやみに取らず、直径約8センチになるまで成長を観察してきた。

 植え込みは事業所の建物や民家、空き地に囲まれる一方、周囲に畑はなく、スイカが育つ要因は見当たらないという。子どもたちは「誰かが植えたのかな?」「スイカを食べた鳥が種を出したのかな?」と想像を膨らませる。

 毎朝、スイカの大きさを確かめている城下小5年の女子児童(10)は「こんなところからスイカが生えるなんて不思議。これからも成長を見守りたい」と話した。(村上晃宏)

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