ポールのルクレール、無線の混乱で一時絶望「自分がトラックリミット違反を取られたと思った」フェラーリ/F1第19戦

 2023年F1アメリカGPの金曜、フェラーリのシャルル・ルクレールはスプリント・フォーマットでの金曜予選でポールポジションを獲得した。ルクレールにとって21回目のポールだった。Q3最後のランで、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がトップタイムをたたき出したが、そのタイムがトラックリミット違反により取り消されたことで、ルクレールは予選トップとなった。

2023年F1第19戦アメリカGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)がポールポジションを獲得

■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
FP1 2番手(1分36秒068:ソフトタイヤ/25周)
予選 1番手(Q1=9番手1分36秒061:ソフトタイヤ/Q2=1番手1分35秒004:ソフトタイヤ/Q3=1番手1分34秒723:ソフトタイヤ)

 スプリントの週末では、FP1をスムーズに終えることがいつも以上に重要だ。僕たちはそれをしっかり実行した。今週末への準備としてチームが良い仕事をしてくれたおかげで、とても良い基礎ができており、そこからスタートすることができたので、走り出した瞬間からマシンの感触が良かった。

 予選を通して、快適に走れたよ。Q3最後のラップでは、あちこちで少しミスがあったけれど、ここは誰にとっても楽ではないコースだ。日曜の決勝をポールポジションからスタートできることになってうれしい。

(ライバルと比較して自分たちのペースに驚いているかと聞かれ)そうだね。FP1でも予選でも、最終セクターがかなり強力だった。

(予選トップ3記者会見で、チームからフェルスタッペンのタイムが取り消されたという連絡を無線で受けた時のことについて語り)あの時は心臓が止まりそうになった。エンジニアから、「トラックリミット」と言われたんだ。彼はその後、「フェルスタッペンが」と付け加えた。「トラックリミット」と聞いた瞬間に、思わず、ステアリングとヘルメットを叩いてしまった。そしたら「フェルスタッペンが」と言われて、「OK、僕たちにとっていいニュースだったんだ」と思った。その後、シャビ(レースエンジニアのシャビエル・マルコス・パドロス)に対して、「“トラックリミット”って言う前に、誰のことなのかを教えてよ。どきどきしちゃうじゃないか」って言った。

2023年F1第19戦アメリカGP スペシャルカラーのヘルメットを使用するシャルル・ルクレール(フェラーリ)

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