黒田監督率いるJ2町田、昇格22日にも 就任1年目での快挙間近、熊本戦勝てば決定

 青森山田高校サッカー部を28年間指導した黒田剛監督が率いるJ2首位の町田は第39節(全42節)の22日、敵地で18位熊本と対戦する。勝利すればクラブ創設以来初となるJ1昇格が決定。引き分けでも他試合の結果次第で昇格が決まる。黒田監督は、就任1年目での快挙が間近に迫る。

 昨季15位に終わった町田は今季、Jリーグでは指揮経験のない黒田監督を招聘(しょうへい)。黒田監督はシーズン前のキャンプから青森山田高同様に球際の強さ、ハードワーク、献身性をチームに植え付けた。

 守備では前線からのハイプレスを徹底。奪ったボールを素早くつなぎ、前線に並んだスピードや突破力のあるFWが得点を稼いだ。青森山田時代に力を入れてきたセットプレーやロングスローからの得点も目立つ。

 開幕から7戦無敗と好発進し、その後も連敗することなく首位を守ってきた。8月には前線で個の力を発揮してきた18得点のFWエリキが負傷離脱したが、青森山田高出身のMF宇野やDF藤原、途中加入したMFバスケスバイロンらを中心に苦しい時期を乗り越え、昇格に王手をかけている。

 町田は熊本戦に勝てば自動昇格圏の2位以内が確定。引き分けた場合、2位以下のクラブの結果次第で昇格する。また、町田が勝利し、2位清水が引き分け以下の場合はJ2優勝が決まる。

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