新潟、鳥栖に追い付かれてJ1残留は持ち越しも…谷口が約3カ月ぶりJ1戦線復帰【明治安田J1第30節】

明治安田生命J1第30節、アルビレックス新潟vsサガン鳥栖がデンカビッグスワンスタジアムで行われ、1-1の引き分けに終わった。

11位新潟(勝ち点36)は2連勝中で4試合負けなし中で、GK小島亨介も日本代表に招集されるなどホットな話題が続く。勝利すればJ1残留が決定するおよそ1カ月ぶりのゲームへは、前節からスタメンを5人変更して臨んだ。

対する12位鳥栖(勝ち点35)は、後半アディショナルタイムの2ゴールで劇的勝利となった前節の京都サンガF.C.戦から先発を1人変更。福田晃斗に代わって、この試合がJ1通算100試合出場となった手塚康平がダブルボランチの一角を務めた。

雨の中でもしっかりとつなげる両チーム。守備の強度やブロックの緻密もあり、多くは最終ラインでのボール回しとなるが、その中で新潟は長いボールを使ってアクセントを付ける。

開始早々の3分には抜け出した新潟の鈴木孝司がチャンスを迎え、16分には菊地泰智のスリップに乗じて高宇洋が右足のフィニッシュ。だが、枠の左へ外れた。

新潟は21分にも速攻から太田修介、30分には秋山裕紀の対角パスから松田詠太郎のクロスへつながり、ゴール前での混戦から高木善朗が狙うも、こちらも枠を捉えられない。

試合が動いたのは前半のアディショナルタイム。松田に菊地が対応したが、クロスの瞬間に後ろで組んでいた腕が開いてしまい、手に当たったとして新潟にPKが与えられる。これを鈴木がGKの逆を突いて沈め、前半45+4分に新潟が先手を取った。

だが、鳥栖も直後のキックオフからすぐさま同点に追い付く。河原創が右サイド深い位置へ大きく展開すると、原田亘のクロスに合わせたのはファーで待ち構えていた小野裕二。今季8ゴール目となる2試合連続弾で、鳥栖が試合を振り出しに戻して前半を終えた。

後半も一進一退の攻防が続く中、新潟は71分に右クロスを収めた鈴木がボレーで狙えば、鳥栖も
79分に右CKから途中出場の横山が飛び込む。トレインの最後方からファーへ回り込んでフリーとなり、ニアでそらしたボールに合わせたが、新潟もGK小島が死守する。

新潟も8月30日の天皇杯でヒザの負傷から実践復帰した谷口海斗を投入するなど、終盤まで互いにゴールを目指したが、あと1歩が遠く新たな得点は生まれず、同点のままタイムアップ。勝ち点「1」を分け合い、新潟の残留は持ち越され、鳥栖は今季初の連勝を逃した。

アルビレックス新潟 1-1 サガン鳥栖
【新潟】
鈴木孝司(前45+4)
【鳥栖】
小野裕二(前45+5)

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