最下位・横浜FCがFC東京に1-0勝利で残留に望み! 井上潮音の先制弾を守り抜く【明治安田J1第30節】

21日、明治安田生命J1リーグ第30節の横浜FCvsFC東京がニッパツ三ツ沢球技場で行われ、ホームの横浜FCが1-0で勝利を収めた。

J1残留に向け、最下位からの脱出を図るホームの横浜FC。前節の浦和レッズ戦は1-1の引き分けで終え、連敗を 「2」で止めた。四方田修平監督はその浦和戦からメンバーを変えず、5試合ぶりの白星を目指した。

アウェイの10位・FC東京は2連勝中と調子が上向き。直近のガンバ大阪戦は3-0で勝利した。今節は仲川が累積警告により出場停止、長友、スウォビィクが欠場、U-22日本代表帰りの松木がベンチスタートとなり、スタメンが4人変更。仲川の代わりに右ウイングに入った俵積田は2試合連続ゴール中と期待がかかった。

立ち上がりからFC東京のポゼッションが上回る展開となるも、横浜FCはカウンターから勝機を見いだす。11分には自陣でボールを奪って速攻。マルセロ・ヒアンからカプリーニへと繋がったが、ボックス手前右で後ろから倒されFKを獲得。結果的に得点には結びつかなかったものの、小泉のイエローカードを誘発した。

一方のFC東京は攻めあぐねる時間が続く。左サイドから崩した23分には、クロスのクリアボールを拾った小泉がミドルシュートを狙っていったが、抑えきれず枠を外れた。

先に試合を動かしたのは守備の堅さを見せる横浜FCだった。32分、自陣から素早く縦に繋ぐと、右ハーフスペースから上がっていった井上にパスが通る。ボックス手前でのカットインから左足を振り抜くと、このシュートがディフレクション。GK野澤の逆を突きゴール右へと決まった。

39分、横浜FCが再びネットを揺らす。敵陣中央左からのFKが跳ね返されると、拾った井上が今度は中央右寄りの位置からクロス。ユーリ・ララの頭での折り返しを吉野がヘディングで押し込んだが、ここはオフサイドの判定でノーゴールとなった。

メンバー変更なしで迎えた後半。前半からほとんど流れが変わらない中、57分にFC東京が決定機を迎える。白井が自陣右サイドから最終ラインの裏を狙い、ロングボールを送り込むと、飛び出したアダイウトンがGK永井と一対一に。右足でのシュートに持ち込んだが、ここは永井のビッグセーブに阻まれた。

追いかけるFC東京のピーター・クラモフスキー監督は64分に両チーム通じて最初の交代カードを切る。俵積田に代えて松木、白井に代えて東を投入。松木がトップ下に入り、渡邊は右サイドへスライド。東はボランチに入り、小泉が右サイドバックに移った。

守備の強度を保ちつつ、あわよくば追加点が欲しい横浜FCの四方田監督も69分に動く。小川とカプリーニを下げ、坂本と伊藤を起用。2シャドーを入れ替えた。

両チームともに粘り強い守備を見せ、チャンスらしいチャンスが生まれない時間が続く。攻めたいFC東京は熊田、徳元、逃げ切りたい横浜FCは近藤、マテウス・モラエスを投入し、4分の追加タイムに突入する。

最後まで走り抜いた横浜FCはFC東京の反撃を許さないまま試合終了。ホームで貴重な勝ち点「3」を手にし、残留への望みを繋いだ。

横浜FC 1-0 FC東京
【横浜FC】
井上潮音(前32)

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