最後の発表「地元の布施神社に伝わる”お田植祭”を披露」/ 岡山・鏡野町

本年度富地区文化祭の舞台発表が26日、岡山県苫田郡鏡野町の富総合福祉センターで開かれ、本年度で統廃合される富小学校の児童が地元の布施神社に伝わる「お田植祭」を披露した。

コロナ禍のため舞台発表が行われるのは3年ぶり。同祭は県重要無形民俗文化財に指定されており、地域の人から指導を受けた1〜6年生10人が出演。「獅子舞」「荒起こし」「田植え」などに続き、殿様と家来の福太郎の滑稽なやりとりを巧みに演じきり、富小として最後の発表に大きな拍手が送られた。子どもたちは「布施神社のお田植え祭を大切に守り、後世に伝えていきたい」と話した。

この日はほかにも、地域で活動している和太鼓や大正琴、合唱などのグループも登場。富公民館では展示があり、子どもたちの絵画、生涯学習グループの生け花、写真、習字、木工、陶芸などが一堂に並び、多くの人が見入った。

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