【菊花賞/穴ライズ】「ソールオリエンスとタスティエーラが牽制し合えば」 想定“9人気”前後の刺客

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■リビアングラス

デビューは今年3月。連闘で臨んだ2戦目の未勝利戦で初勝利を挙げ、次走の1勝クラスもなんなく突破すると、重賞初挑戦となった5月のGII京都新聞杯では7番人気3着と健闘した。このときは前半1000m通過が63秒8のスローペースで、レース全体の上がりが4ハロン45秒7、3ハロン33秒9という後傾の競馬。自身も最後は懸命に抵抗していたものの、サトノグランツら決め手がある馬相手では分が悪かったようだ。

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前走の2勝クラス・阿賀野川特別は、前半4ハロン目までは10秒~11秒台が続くハイラップ。それでも5ハロン目で13秒台に落とし、息を入れられたことで粘り腰を発揮した。乗り手に従順で、操縦性の高さが窺えたのは成長の証だろう。

前に行きたいのは隣枠に入ったパクスオトマニカくらいで、この馬が逃げれば2番手からの競馬になりそう。2018年と17年の3着馬は、本馬と同じ阿賀野川特別勝ちから臨んだユーキャンスマイルとポポカテペトル。本番の菊花賞では、10番人気、13番人気と伏兵評価だったが、いずれも持ち前の渋太さで波乱を演出している。ソールオリエンスとタスティエーラが後ろで牽制し合っているうちに、豊富な持久力でそのまま粘り込む形がベスト。過去に高配当を演出した阿賀野川特別勝ち馬が、今年も高配当を届ける。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。

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