【菊花賞/穴ライズ】「サトノグランツが人気なら、この馬も侮れず」 単勝オッズ“20倍”想定の盲点

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■サヴォーナ

10番人気で臨んだ前走の神戸新聞杯は、逃げの構えを見せたファントムシーフを先に行かせて、これをマークする形で2列目の内ラチ沿いから。直線ではジリジリと脚を伸ばしていったんは先頭に立つも、最後はサトノグランツの強襲にアタマ差屈して、僅差の2着に敗れている。

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前半1000m通過が61秒2だったこともあり、後半のラスト1000mは57秒2。激流へと変わったとこで最後は底力勝負となった。この厳しい展開の中、先行集団から最後まで粘り込めたのは高く評価していい内容だ。

成長途上で、まだ本格化は先になりそうだが、芝2600mでの勝ち鞍があるように距離がさらに伸びて良さがでそう。中間も強い負荷をかけられ、前走以上のデキで臨めそうな点も好材料だ。3コーナーの下り坂を使って加速して、そこから底力勝負に持ち込むのが理想。当日3番人気以内が濃厚なサトノグランツとタイム差なしの接戦を演じたこの馬を侮るわけにはいかないだろう。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。

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