直線ではなくカーブ 福田真未が気づいた負の要因

5年ぶりツアー3勝目を目指す(撮影/高藪望)

◇国内女子◇NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 3日目(21日)◇マスターズGCレディース(兵庫)◇6495yd(パー72)◇曇り(観衆4215人)

2018年「北海道meijiカップ」以降、優勝が遠ざかっていた福田真未に5年ぶりの好機がめぐってきた。初日「68」、2日目「66」で回り、10アンダーで迎えたムービングデー。4バーディ、4ボギーの「72」と耐え、首位と2打差の4位で最終日に臨む。

出場27試合で予選落ちは4試合。決勝ラウンドまでしっかりプレーしてきた一方で、夏場からなかなかトップ10入りできずに浮上のきっかけを探っていた。ヒントになったのは、9月「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」でキャディから掛けられた言葉だったという。

ラインの読み方を変えたのが奏功した(撮影/高藪望)

「プロアマのラウンドで、キャディさんからパターのラインの読み方が違うよって言われて」。思えばショットでチャンスを作っても、3パットのボギーをたたく展開が多かった。「下りのラインに向かってカップ横にボール何個か、という感じで読んでほしいと言ったら『曲がるラインはどうするの?』ってなって」。カップばかりにとらわれた視界は距離感を惑わせ、横を通り過ぎるばかり。タッチが合っていなかったと振り返る。「みんなそうやって読んではいると思うんですけどね…」

ラインを読む手段自体は変わらないが「ボールからカップまで直線を結び過ぎていたけれど、カーブするイメージを強めて。ブレークポイントに打つというのを意識するようになったら良くなった」とうなずいた。3日間の平均パット数は「28」。終盤15番のピン左横から4mの難しい下りスライスラインを沈められたのは自信を深める一打になった。

「風」を考え始めて終盤は伸ばせなかった(撮影/高藪望)

ツアー3勝目を見据える最終日は「どうですかね。後半の最後で優勝争いに絡めたら意識すると思うけど、きょうは最後まで平常心でできた。あしたも気持ちをコントロールしながら」と気を引き締めた。(兵庫県三木市/石井操)

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