広島原爆資料館に「衝撃受けた」 新大久保駅事故の韓国母が初訪問

広島市の原爆資料館で説明を聞く李秀賢さんの母辛潤賛さん(左から2人目)=21日午後

 東京都のJR新大久保駅で2001年、ホームから落ちた日本人を助けようとして死亡した韓国人留学生李秀賢さん=当時(26)=の母辛潤賛さん(73)が21日、広島市の平和記念公園を初めて訪れた。韓国人原爆犠牲者慰霊碑に献花し、原爆資料館を見学。「展示に衝撃を受けた。二度と同じことが起きてはならないと感じた」と話した。

 資料館では、「原爆の子の像」のモデルで、白血病で亡くなった佐々木禎子さんの折り鶴などの展示に目を凝らした。特に中身が炭化した弁当箱が印象に残ったといい「何も罪のない子どもが犠牲になるのは耐えられない」と語った。

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