ベトナム国家主席の訪日で調整 11月、関係格上げし中国けん制

バイデン米大統領(左)と握手するベトナムのボー・バン・トゥオン国家主席=9月、ハノイ(共同)

 【ハノイ共同】日本とベトナム両政府が、ベトナム共産党序列2位ボー・バン・トゥオン国家主席の11月下旬の日本訪問に向け調整していることが21日、分かった。両国の複数の外交筋が明らかにした。トゥオン氏の訪日は国家主席としては初めて。両国関係を現在の「広範な戦略的パートナーシップ」から「包括的戦略パートナーシップ」へ格上げすることで合意する見通し。

 ベトナムは9月のバイデン米大統領の訪問時、米国との関係も同じく格上げした。南シナ海の西沙(英語名パラセル)諸島で中国と領有権を争っており、米国に続いて日本との関係も強化することで中国をけん制する狙いがある。

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