紅葉と雪景色のコントラスト 八甲田山系で初冠雪 平年より2日遅く/青森

中腹の紅葉と山頂付近の雪景色が美しいコントラストを見せた=21日午前10時25分ごろ、田茂萢岳
雪が降り積もった八甲田ロープウェー山頂公園駅に降り立つ観光客=21日午前9時45分ごろ、田茂萢岳山頂付近

 西高東低の気圧配置や寒気の影響により、県内は21日、青森市酸ケ湯で最低気温が今季初めて氷点下となるなど、23観測地点のうち22地点(欠測の碇ケ関を除く)で一番の冷え込みとなった。青森地方気象台は同日午前、八甲田山系で初冠雪を観測したと発表した。平年より2日、昨年より15日遅い。

 山麓で紅葉が見ごろを迎えている田茂萢岳(青森市、標高1324メートル)では山頂付近が雪化粧した。同日は朝から八甲田ロープウェー山頂公園駅に観光客らが大勢訪れ、一面の雪景色に歓声を上げて記念撮影などを楽しむ姿が見られた。

 県内の紅葉を巡っていた神奈川県の中澤真由美さん(46)と佐藤浩美さん(46)は「まさか雪が見られるとは。ロープウエーの途中の紅葉と雪のコラボが最高だった」と興奮気味に話した。

 同ロープウェーによると、同日朝から山頂公園駅付近で降り出した雪は午後には5センチほど積もった。

 同気象台によると、21日午後8時現在の最低気温は、酸ケ湯氷点下0.5度、青森6.3度、弘前5.6度、八戸6.1度など。酸ケ湯では今季初めて積雪5センチを観測した。22日も県内は冷え込み、各地の予想最低気温は3~8度。

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