相談したらもっとこじれた…!女性たちを襲ったトラブル #2「うれしかったのに…」

恋愛や仕事のことなど、何かあったときに誰かに相談するという人は多いもの。

落ち込んでいるときほど、話を聞いてくれそうな人が頭に浮かびますが、相談した後で「話さないほうがよかった」なんて思うのはつらいですよね。

「人の口に戸は立てられない」のが現実ですが、相談する人を間違えた女性たちはどんなピンチに陥ってしまったのか、実録でご紹介します。

「友人のAは、明るくてはきはきと自分の意見を言うところが付き合いやすく、以前仕事のことで相談したときは『こういう見方もあるよね』と私のミスについて冷静な意見をくれて、すごく助かりました。

付き合いは長いのですがAは自分の恋愛についてはあまり詳細に話すほうではなくて、『恋愛より趣味を楽しみたい』と言っているのも聞いていました。

あるとき、彼氏と喧嘩して『しばらく距離を置きたい』と言われ、落ち込んでいた私は思い切ってAに連絡。

相談というか、考えを整理したい気持ちがあって、Aには『聞いてほしくて』と打ち明けました。

Aは『そういうの、あまり経験がないからよくわからなくて』と申し訳なさそうに返してきて、『ううん、聞いてくれてありがとう、落ち着いたよ』と何度もお礼を言ってそのときは終わったのですが……。

『大変だったね』『つらかったでしょう』と気持ちに寄り添ってくれる言葉をAは返してくれていて、アドバイスなんて求めていないし、本当にそれだけで私はうれしかったのですよね。

ところが、数日後に同じく友達のB子から電話がかかってきて、『Aから聞いたけど』と私が打ち明けた彼氏との話を持ち出してきてびっくり。

どうやらAは『自分では役に立たないから』と恋愛経験の豊富なB子に私の悩みを話したらしく、『それってさ~』とあれこれ意見を言ってくるB子の対応が大変でした。

B子もいい友人だけれど、押しが強いというか何かを相談すると『こうするべき』を言ってくるので私は苦手で、だからAに打ち明けたのですよね。

私のためを思ってくれたAの気持ちには感謝するのですが、プライベートな相談を黙ってほかの人に話したことにはモヤモヤしてしまい、つい『もう片付いたから。彼氏とは元の状態に戻ったから大丈夫』と嘘をつきました。

その後、Aから『仲直りできてよかったね』とLINEでメッセージが届き、おそらくB子から聞いたのだろうと思いますが、自分のしたことが悪いと思っていない様子にまたがっかりして。

彼氏とは距離を置かれたきりで何も解決はしていないのですが、友人たちの間でどこまで話が流れているかわからず、もう誰にも相談できないなと思いました。

彼氏とのことも大変なのに、こんなストレスまで抱えてしまったのがつらいです」(27歳/販売)

個人的に受けた相談を、「自分では役に立たないから」と当人に黙ってほかの人に話すのは、マナー違反ではと感じます。

女性の悩みを一緒に解決したいと思うのであれば、女性がお礼を述べたように寄り添うだけでも十分だったはず。

話してくれた側の信頼を大きく損なうようなこんな選択は、その後の関係も大きく変えてしまいます。

力になりたいときは、当人にほかの人に話していいかの確認を取ること、そもそも当人はどうありたいのかをきちんと知る意識が、友情を大切にする姿勢ではないでしょうか。

(mimot.(ミモット)/ 弘田 香)

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