上川外相、パレスチナ議長と会談 ガザ支援、邦人の安全確保要請か

握手する上川外相(左)とパレスチナ自治政府のアッバス議長=21日、カイロ近郊(外務省提供)

 上川陽子外相は21日、訪問先のエジプトでパレスチナ自治政府のアッバス議長と会談した。人道状況が悪化しているガザへの支援などを巡り、意見交換したとみられる。ガザに残る邦人の安全確保についても協力を要請した可能性がある。

 上川氏はこれに先立ち、記者団の取材にオンラインで応じた。イスラム組織ハマスが実効支配するガザへの支援物資搬入が始まったことに関し「現地の人道状況改善に向けた前向きな動きの一歩として歓迎する」と述べた。

 イスラエルとハマスの戦闘を巡り、パレスチナとイスラエルが共存する「2国家解決」を支持する日本政府の立場は変わらないとも強調した。

20日、記者会見する上川外相=外務省

© 一般社団法人共同通信社