途中投入の久保建英が圧巻クロスで決勝点アシスト! マジョルカに競り勝ったソシエダが2戦ぶり白星【ラ・リーガ】

[写真:Getty Images]

ラ・リーガ第10節、レアル・ソシエダvsマジョルカが21日にアノエタで行われ、ホームのソシエダが1-0で勝利した。なお、ソシエダのMF久保建英は60分からプレーした。
【動画】久保建英、たった4分で完璧クロスから決勝ゴールアシスト!

インターナショナルブレーク前に行われたアトレティコ戦に1-2で惜敗し、公式戦連勝が「4⃣」でストップした6位のソシエダ。今節は15位のマジョルカ相手にバウンスバックを図った。

週明けにより重要なチャンピオンズリーグ(CL)のベンフィカ戦を控えるなか、イマノル監督は久保やル・ノルマン、アマリ・トラオレといった一部主力をベンチに置き、ザハリャンやパチェコらを代役として起用。オヤルサバル、カルロス・フェルナンデスを最前線で並べた[4-4-2]で臨んだ。

立ち上がりは[5-3-2]の堅守速攻のスタイルを貫くマジョルカが良い入りを見せる。開始2分にボックス右へ抜け出したラリンが際どいファーストシュートを放つと、11分にはラトのスルーパスに抜け出したラリンに再び決定機。だが、ボックス内に持ち込んで放ったシュートはGKレミロの足を使った見事なセーブに阻まれる。

一方、時間の経過と共にボールを落ち着かせて相手陣内でのプレーを増やしていくソシエダ。ブライス・メンデスやオヤルサバルがアクセントを付けつつ、カルロス・フェルナンデスがフィニッシュの局面に顔を出す。だが、なかなか決定機まで持ち込むことができない。

前半半ばから終盤にかけて試合は完全に膠着。マジョルカではラリンが馬力のある仕掛けで見せ場を作る一方、ソシエダも手数をかけた揺さぶりでより深い位置でのプレーを増やしたが、互いに決め手を欠いたままゴールレスで前半を終えた。

迎えた後半、存在感を欠いた初先発のザハリャンを下げてバレネチェアをハーフタイム明けに投入したラ・レアル。だが、立ち上がりの52分にはダニ・ロドリゲスの強烈なミドルシュート、そのこぼれに反応したラリンのシュートであわや先制点献上というピンチを招くが、ここは守護神の連続セーブで事なきを得た。

後半も流れが悪いホームチームは60分、エルストンドとカルロス・フェルナンデスを下げてアマリ・トラオレと共に切り札の久保を投入。すると、その日本人エースが早速決定的な仕事を果たす。

64分、右サイドのスペースでボールを受けた久保はカットインを仕掛けてボックス右角から絶妙な左足のクロスを供給。これをボックス中央にタイミング良く走り込んだブライス・メンデスが頭を左に振ってコースを変える冷静なヘディングで流し込んだ。

久保の絶妙アシストで苦しみながらも先制に成功したラ・レアルは、一連の交代で主力がピッチに並んだこともあり、攻撃にリズムが生まれる。67分には久保からのラストパスを起点に波状攻撃を仕掛け、ゴール前のオヤルサバルがヘディングシュートでゴールネットを揺らす。だが、これは惜しくもオフサイドでゴールは認められず。

以降はアタッカーの投入と4バックへの変更で攻勢を強めるマジョルカが押し返し始め、後半終盤は一進一退の攻防となる。何とか2点目を奪って試合を決めたいホームチームは88分、ボックス手前右で得たFKの場面でキッカーの久保が右上隅を狙ったシュートを放つが、これは惜しくも枠を捉え切れない。

この直後にはアマトの鋭いボックス内での仕掛けからマジョルカにビッグチャンス。だが、アマトのシュートはGKレミロ、ムリキのヘディングシュートはクロスバー、再びのアマトのシュートはDFムニョスのゴールカバーに阻まれ、土壇場での同点ゴールとはならず。

辛くも同点のピンチを免れたソシエダは5分のアディショナルタイムを含め冷静に時計を進め、このままウノセロで試合をクローズ。この結果、2戦ぶりの白星を収めたラ・レアルが良い形で週明けのベンフィカ戦に臨むことになった。

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