新そばに行列、1400食 南砺・利賀で「祭り」スタート

新そばを求める客で長い行列ができた会場=南砺市の利賀国際キャンプ場

 南砺市利賀地域の新イベント「新そばを味わう祭りinTOGA」(富山新聞社後援)は21日、同市の利賀国際キャンプ場を主会場に2日間の日程で始まった。昼前から旬の新そばを求める来場者の行列ができ、約1400食が売れた。22日は約2千食を用意する。

 「北海道ぼたん」「信州ひすい」「信州信濃1号」の3種類の新そばが提供され、愛好者が食べ比べを楽しんだ。利賀村産のそば粉も販売された。

 実演コーナーでは、全国麺類文化地域間交流推進協議会(全麺協、本部東京)の会員30人がうぐいす色のそば粉を打ち、次々と麺をこしらえた。熊汁やイワナの塩焼きも人気を集めた。

  ●児童が「初午」披露

 ステージでは利賀村こども民謡保存会の児童が、地元で受け継がれる国無形民俗文化財「初午(はつうま)神事」の踊りなどを披露した。和太鼓集団「鬼太鼓座(おんでこざ)」の演奏が会場を盛り上げた。

 開会式で野原宏史実行委員長があいさつし、田中幹夫市長、水口秀治市議会議長、国土交通省利賀ダム工事事務所の大角一浩所長が祝辞を述べた。野原さんは「好評なので、来年以降の継続実施を考えたい」と話した。

初午を披露する利賀村こども民謡保存会の児童

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