雨にも負けず銘酒求め熱気 越後・謙信SAKEまつり 史上最多・31醸造元が出展 22日まで

SAKEまつりの開会を祝い行われた乾杯式。会場でのみ販売される限定酒「車懸」が振る舞われた

上越、妙高両市の銘酒と名物料理が一堂にそろう「越後・謙信SAKEまつり」が21、22の両日、上越市の高田本町商店街で開かれている。22日は午前10時から午後4時まで。試飲グラスは来場当日限り有効で2000円(税込み)。

今年は上越、妙高両市の15酒蔵とワイン、クラフトビールなどの製造元、長野県の5酒蔵など史上最多の31醸造元が出展。市外・県外から訪れた人にとって初めて目にする銘柄も多く、そこかしこで試飲のための行列ができた。

21日は風雨に見舞われたが、県内外から酒の飲み比べを目当てに多くの人が訪れた。試飲ブースでは醸造元の経営者や杜氏(とうじ)から酒の特徴や仕込み方を聞きながら、味を確かめる人たちの姿が見られた。友人3人と会場を訪れた新潟市の高井一成さん(38)は、長野県の日本酒と吉川区の日本酒を購入。「知らない銘柄なので買って飲んでみた。とても良かった。SAKEまつりは他の日本酒イベントに比べコストパフォーマンスが良い」と話した。

今年は日本酒と日本文化の伝統を国内外に発信する「2023Miss SAKE Japan」グランプリの山田琴子さん(26)と本県代表の佐藤萌香さん(25)が会場に滞在する予定。山田さんは「全国の日本酒まつり会場を回っているが、(SAKEまつりは)すごくにぎわいがある。会場で販売される限定酒『車懸(くるまがかり)』は気品と強さを感じ、上杉謙信公をほうふつとさせる」、佐藤さんは「雨で人出を心配したが、熱気は想像以上。会場で日本酒と日本文化を発信していきたい」と話していた。

雨で気温が下がったため、かん酒を試飲に供する酒蔵も

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