道沿いの壁、児童アート 茨城・つくばみらい 「理想のまち」描く

コンクリート擁壁をペイントする小学生たち=つくばみらい市陽光台

巨大なコンクリートの擁壁をカラフルに染め上げるアートワークショップが21日、茨城県つくばみらい市陽光台の県道355線沿いで開かれた。市内の小学5、6年生約25人が参加し、それぞれが思い描く「理想のまち」をイメージしながら、協力して一つの作品を完成させた。

ワークショップは、来月開かれるアートをテーマにした市のイベント「MIRAI ART FESTIVAL」の一環として実施。講師にスペイン在住の2人組アーティスト、浜田美南さんとソーセンさんを招いた。

幅37メートル、高さ4メートルのコンクリート壁をキャンバスに見立てた。子どもたちそれぞれが「理想のまち」をテーマに絵を描き、それを基に浜田さんとソーセンさんが大きな壁に映えるようアレンジした。

参加者ははけや筆を使って赤や紫、緑などさまざまな色を塗ったり、複数の色を混ぜてグラデーションにしたりして創作した。小学6年、川井翼咲さん(12)は「大きい壁に色を塗る機会はあまりないので、やりがいがあって楽しかった」と感想を話した。

「MIRAI ART FESTIVAL2023」は11月12日、同市神生のきらくやまふれあいの丘世代ふれあいの館をメイン会場に開催。ワークショップの制作風景を記録したドキュメンタリー動画も放映される。

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