北上・上野中が3連続金賞 全日本吹奏楽、4度目

演奏を終え、笑みを広げる上野中吹奏楽部員たち=21日、名古屋市・名古屋国際会議場(同部提供)

 第71回全日本吹奏楽コンクール(全日本吹奏楽連盟など主催)は21日、名古屋市の名古屋国際会議場で中学校の部を行い、東北代表の北上・上野吹奏楽部(岡本亜美部長、部員44人)が3大会連続4度目の金賞に輝いた。周囲の応援を背に、美しい音色を会場に響かせた。

 予選を通過した全国30校が前後半15校ずつに分かれて演奏。5大会連続7度目の出場の同部は後半の8番目に登場した。

 課題曲「レトロ」は1970年代後半からバブル期の雰囲気を醸し、自由曲「交響曲第2番『江戸の情景』より」は和風の音階で浮世絵の情景を表現。複雑な連符もあったが、実力を惜しみなく発揮した。表彰式で「ゴールド金賞」と結果が発表されると、客席にいた部員から歓声が上がり、うれし涙にぬれた。

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