米、ガザ情勢で決議案を配布 国連安保理、18日に拒否権行使

 【ニューヨーク共同】米国は21日、国連安全保障理事会の各理事国に対し、パレスチナ自治区ガザ情勢を巡りイスラム組織ハマスを非難し、イランをけん制する決議案を提示した。外交筋が明らかにした。米国は18日にブラジルが提出した類似の決議案に拒否権を行使して否決させたばかりで、各国の支持を得られるかどうかは不透明だ。

 決議案は「ハマスの凶悪なテロ攻撃」を非難し、イスラエルに自衛権があることを再確認。「ハマスがパレスチナ人の尊厳や自決権を代表しているわけではない」と指摘した。イランに対しては「ハマスなど地域の武装組織への兵器輸出をやめなければならない」と主張した。

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