馬上の武者、的中次々と 十和田で世界流鏑馬選手権/青森

団体戦で疾走する馬上から的を狙う選手たち

 世界流鏑馬(やぶさめ)選手権(十和田流鏑馬観光連盟主催)が21日、十和田市中央公園緑地で開幕した。青森県内外から44人が出場し、人馬一体となって馬上から的を射抜き、観客を魅了した。同選手権は22日まで。

 全長約200メートルのコースの3カ所に的を設置。初級、中級、上級、プロ級、団体戦の各部門で2日間の総合得点を競うほか、勝ち抜き戦も行う。

 21日は雨のため、勝ち抜き戦を中止して他の5部門を実施。会場のコンディションが良くない中でも選手たちは馬と息を合わせて次々と的に矢を命中させた。3頭が一緒に走って矢を放つ団体戦や高度な技術を持つプロ級では迫力が一層増し、会場を訪れた観客やカメラマンは盛んに歓声を上げたり、カメラのシャッターを切ったりしていた。六戸町から訪れた下田ひで子さん(78)は「初めて見たけれど本当に上手。衣装がきれいだし、若い人が頑張っているのがいいと思う」と話した。

 同日は十和田乗馬倶楽部から弓矢の指導を受けている同市のまるくこども園の園児による立射演武なども行われた。会場には飲食コーナーや体験乗馬コーナーも設けられ、来場者たちが楽しんだ。

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