【MLB】フィリーズが2年連続WS進出へ王手 先発ウィーラーが7回1失点の好投

写真:7回1失点8奪三振と好投したザック・ウィーラー

10月21日(日本時間22日)、アリゾナで行われたフィリーズ対ダイヤモンドバックスのリーグチャンピオンシップシリーズ第5戦は、フィリーズが6-1で勝利した。フィリーズは先発のザック・ウィーラーが7回1失点と好投。初回に先制して以降はなかなか点を奪えなかったが、終盤に3本のHRを集め点差を広げていった。ダイヤモンドバックスは打線がウィーラーを攻略できず、得点はアレック・トーマスのソロ1本にとどまった。

フィリーズは1回表にブライソン・ストットのタイムリーで先制。さらに二死一、三塁から一塁ランナーのストットが盗塁のスタートをきると、二塁送球の間に三塁ランナーのブライス・ハーパーがホームスチールを試み、捕手のガブリエル・モレノと衝突しながらも成功させリードを2点に広げる。幸先よく先制したフィリーズ打線だったが、2回以降はダイヤモンドバックス先発のザック・ギャレンに翻弄され11打者連続で凡退。しかし、6回表にカイル・シュワーバーがソロ本塁打を放つと、その後ハーパーにもソロが飛び出した。8回にもJT・リアルミュートの2ランでさらに点差を広げたフィリーズは、7回1失点8奪三振と好投のウィーラーを筆頭に投手陣がダイヤモンドバックス打線を抑え込み、敵地での1勝をあげた。

敗れたダイヤモンドバックスは、打線が3者凡退に終わったのは1イニングだけ。常にランナーを出しながらも得点につなげることができず、トーマスが放ったソロ本塁打の1得点に終わった。先発のギャレンは2回以降には立ち直ったが打線の援護はなく、最後にはフィリーズ打線の一発攻勢の前に沈んだ。

このシリーズは、フィリーズが本拠地で2連勝、ダイヤモンドバックスが本拠地で2連勝と、ホームチームが常に勝利する内弁慶シリーズとなっていたが、ここにきてフィリーズが敵地での1勝を挙げた。3勝2敗で2年連続ワールドシリーズ進出に王手をかけたフィリーズは、第6戦から本拠地フィラデルフィアに戻る。このポストシーズン、フィリーズはホームでいまだ無敗だ。追い込まれたダイヤモンドバックスは、この不利な状況をひっくり返すことができるだろうか。

© 株式会社SPOTV JAPAN