横浜のMM21地区 着工40年で完成形近づく 「ラストピース」に注目 

事業者3者から開発プランの提案があった60、61街区。Kアリーナ横浜(右奥)などの開業に伴って一部が舗装されている=横浜市西区

 横浜・みなとみらい21(MM21)地区の開発が大詰めを迎えている。着工から40年近くを経て、地区全体(約186ヘクタール)の開発進捗(しんちょく)率は96%に達した。「ラストピース」と呼ばれる60、61街区の開発も満を持して動きだしそうだ。横浜の代名詞的存在へと成長を遂げた街は、いよいよ完成形に近づいている。

 MM21地区の北側に広がる60、61街区は、みなとみらい線新高島駅や横浜駅の徒歩圏に位置する。街区内には、2万人規模を収容可能な音楽ライブ専用施設「Kアリーナ横浜」や、「横浜アンパンマンこどもミュージアム」といった集客力の高い施設がそろう。

 横浜市は4月、残るエリアにも「観光・エンターテインメント」の機能を呼び込むため、開発事業者の公募に着手した。広大な対象地は東区画(約2万平方メートル)と西区画(約3100平方メートル)に分割。両区画の一体開発、またはいずれかの区画のみの開発という3パターンでプランを募った。

 公募の事務手続きを行う一般社団法人横浜みなとみらい21(同市西区)によると、締め切り日の今月16日までに3者から提案が寄せられた。市は各プランの内容を審査し、来年2月に事業予定者を決定する流れを描く。

 「最後の大型案件」として注目を集める60、61街区だが、これまでの道のりは平たんではなかった。

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