一緒に踊るのが楽しい…中2ペア世界の舞台へ 志木の藤枝さん・本庄の宮沢さん、社交ダンス世界選手権出場

世界大会に出場する2人(宮澤めぐさん提供)

 埼玉県志木市の藤枝大河さん(14)と本庄市の宮澤めぐさん(13)ペアが、28日にポルトガル・バゴス市で開催する社交ダンスの世界大会「WDSFジュニアIIラテン世界選手権」に日本代表として出場する。共に中学2年生の2人は、国内ジュニアランキングの1位。藤枝さんは「実力のある高い技術を学んできたい」、宮澤さんも「不安や緊張もあるけど、堂々と踊ってきたい」と世界の頂点を目指してステージに立つ。

 藤枝さんがダンススポーツ(社交ダンス)を始めたのは3歳の時。現在は週4回のレッスンを重ねている。宮澤さんは二つ違いの姉萌衣さんの影響で5歳からダンスを始め、土曜と日曜日を中心に練習に励んでいる。強化選手を目指すため小学6年生の11月に公式ペアを組んだ。その前からも一緒に踊っていた2人。気心も知れている。

 世界大会は、国際オリンピック委員会の承認団体「世界ダンススポーツ連盟」(WDSF)が主催。14~15歳の部に出場する。世界大会に出場するには国内で決められている三つの大会に出場しなければならない。その総合ポイントで上位2組が出場権を得られる。ラテンはサンバやチャチャチャ、ルンバなど5種目を踊る。

 8月上旬に世界大会に出場できることを知った宮澤さん。7月の国内大会で思うような成績が得られず心配してい分、送られてきたメールを見て安堵(あんど)し、涙がこぼれた。宮澤さんの母初恵さんも「世界レベルやほかの国のジュニア選手と競い合って経験を積んでほしい」とエールを送る。

 一緒に踊ることが楽しく、拍手をもらえるのがうれしいという藤枝さんは将来、「大人になっても働きながら優勝できるようなプレーヤーになりたい」と力を込める。宮澤さんも「社交ダンスの先生になって自分の教室を持ちたい」と練習に励んでいる。

(左から)藤枝大河さん、宮澤めぐさん

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