0-2から3-2で大宮が藤枝に大逆転勝ち!試合終了間際のDF袴田裕太郎の決勝弾で奇跡のJ2残留を呼び込む4連勝を飾る

J2第39節大宮アルディージャ対藤枝MYFC戦が22日に行われ、大宮が3-2で藤枝に逆転勝ちしてリーグ戦4連勝を飾った。これで21位大宮は勝ち点を39に積み上げ、残留圏内である20位レノファ山口との勝ち点差を4に縮めた。

劣勢の中で大逆転勝利を飾った。

絶対に負けられない大宮は藤枝に序盤から追い詰められる前半21分にショートコーナーから藤枝MF西矢健人から鋭いクロスを入れられると、こぼれ球を藤枝DF久富良輔に押し込まれて先制された。その後も藤枝の猛攻を受け、前半だけで枠内シュートを5本打ち込まれるなど苦戦した。

そして後半13分には藤枝MF榎本啓吾がペナルティーエリア内にクロスを供給すると、藤枝FW矢村健が左足でダイレクトに合わせたループシュートで追加点を奪った。

ただ0-2と絶望的な状況でも大宮はあきらめなかった。失点後すぐの同23分に大宮FW中野誠也がラインブレイクから冷静に得点すると、同44分には大宮DF袴田裕太郎から右クロスから頭で合わせて同点弾を叩き込んだ。

そして試合終了間際の同51分にロングボールからの強襲に藤枝ゴールが混戦になると、再び袴田が勢いよくヘディングで決勝点を押し込んで歓喜の輪をつくった。試合は3-2で終了し、大宮が4連勝で残留に望みをつなげた。

諦めない気持ちで勝負を制した

DAZNのフラッシュインタビューに登壇したこの試合2得点のヒーロー袴田は「この試合に試合にかけてきたので、本当に素直にすごくうれしいです」と胸を張った。

絶望的な状況であったが、イレブンはあきらめずに最後まで走り続けた。それだけに決勝弾は思いが込められていた。「ビハインドの状態でも誰一人諦めていなかったですし、必ず逆転できると全員信じていたので、僕も信じてゴール前に飛び込んでいたので、いいボールが来て気持ちで押し込むことができました」と振り返った。

原崎政人監督も「先制されて、追加点取られて苦しい展開でしたけど、これだけのサポーターもきてくれましたし、選手たちも最後まであきらめずに走ってくれた。ゲームの前に言いましたけど、我々は勝ち点3が必要で、どういう状況でも最後まで勝ちに行ったというのがすべてだと思います」とイレブンの奮闘を称えていた。

4連勝を飾ったが、残留圏内の20位山口との勝ち点差は4点差とまだまだ厳しい状況だ。袴田は「1試合、1試合僕たちは負けられないですし、絶対勝ち点3を全員で取りに行きたい」と言葉に力を込めた。

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J2残留を争う大宮は今月29日午後2時にホームで7位ヴァンフォーレ甲府と対戦する。

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