佐賀に知る人ぞ知る名居酒屋有り!ここでしか味わえない「有明海の珍味」

昭和57年創業の佐賀の郷土料理が味わえる名居酒屋

JR九州長崎本線の佐賀駅の南口から歩いて15分ほどの寂れた感が漂うスナックばかり入った雑居ビルの一角に店を構える『ふるかわ』。

稀少な“有明の幸”を使用した個性豊かな郷土料理をアテに、佐賀の地酒を中心とする日本酒を肩肘張らずに楽しめる名居酒屋。料理には砂糖の代わりにほどよい甘味を持つ熊本の赤酒を使い、自然本来の味わいを重視した調理をしているお店です。

小じんまりした店内はアットホームな雰囲気で、席はカウンターと小上がりがあります。

グランドメニューはなく、カウンターに並んだ有明海ならではの魚介を使った大皿料理と壁のボードに書かれた日替わりのメニューがメインになります。但し、予約時に食べたい食材や料理を伝えることで準備してもらうことが可能です。

他店ではめったにお目にかかることのない、有明海で最も珍奇な形状をした貝「ウミタケ(海茸)」と「赤クラゲ(有明ビゼンクラゲ)」の刺身!

「ウミタケ(海茸)」は有明海でも最近はほとんど見ることのできない高級珍味!サクサクとした食感で歯切れがよく、野生の香りと豊かなコクある印象。また噛みしめる度に奥底に隠れている甘味が襲ってきます。

「赤クラゲ(有明ビゼンクラゲ)」は心地良いコリコリとした食感が最大の特徴!シンプルな味わい方ですが、自家製の酢味噌との相性が抜群です。

愛くるしい姿から有明海のシンボル的な存在の「ムツゴロウ」は甘露煮で、自家菜園で育てられた「ヤブカンゾウの甘酢付け」が添えられ提供されます。

じっくりと炊き込み柔らかく仕上げられた「ムツゴロウ」は、骨まで柔らいので頭からガブリと食べることができます。適度な泥臭さがたまりません。

ちなみに有明海沿岸の方々にとっては、「ムツゴロウ」の食べ方といえば甘露煮だそうです。

「イソギンチャク」は丁寧に下処理し塩茹され提供されます。

薄味で味付けされた「イソギンチャク」は独特なシャキシャキ感があり、嚙みしめると磯の香りが口の中一杯に広がります。

「ヨコバイ豆腐」は有明海産の「シオマネキ」と「アミ」の塩辛をのせた逸品!

「シオマネキ」と「アミ」の塩辛を豆腐と混ぜて少しずつ崩していただけば、瑞々しい風味と強烈な旨味を感じ、ますます日本酒が進んでしまいます。

有明海産の「アナジャコ」は煮付けで!殻は柔らかく加熱すると赤くなります。身は甘味が強く頭部はミソもあり濃厚な味わいです。

有明海に馴染みのない人にとっては珍しいであろう料理が存分に味わえる地域に根差した個性ある名店!佐賀に訪れた際はぜひ一度ご賞味あれ!

ふるかわ
〒840-0812 佐賀県佐賀市愛敬町3-7 愛敬一番街2F

公認ライターが太鼓判!日本各地の美味しい魚料理をご紹介

https://gohantabi.jp/categorylist/71

*この記事は2023年8月時点の情報を基に作成しています。

*新型コロナウイルス感染症の影響で、営業状況や掲載内容に変更が生じる場合があります。最新の情報は、事前に各店舗・施設の公式情報をご確認ください。

*「ニッポンごはん旅」は、新型コロナウイルス終息後の旅行先として検討いただきたいという想いで各地の情報を発信しています。

*この記事で使用している画像は、執筆者が撮影したものです。

ライター:ニッポンごはん旅・編集長

© 株式会社ロコガイド