八戸のホコテン 高校生が企画で盛り上げ

ファッションショーなど高校生が企画したイベントが行われた「はちのへホコテン」

 青森県八戸市の歩行者天国イベント「はちのへホコテン」が22日、同市中心街で開かれた。同日は今年の最終回で、近隣の高校の生徒らが初めて企画に携わった。「八戸がもっと盛り上がってほしい」との願いを込め、ファッションショーなど若さあふれるステージを展開した。

 出店やステージイベントが人気のはちのへホコテンは、八戸商工会議所とまちづくり八戸が主催し、例年5~10月(7月を除く)に月1回開催。今回は若者の柔軟なアイデアを取り入れようと、中心街に近い八戸、八戸東、千葉学園の3高校の協力を得て実施した。

 千葉学園高の生活文化科ファッションショーでは、手作りの衣装に身を包んだ生徒たちが登場し、華やかな姿に拍手と声援が送られた。出演した佐藤遥陽(はるか)さん(3年)と企画担当の大山彩希(いぶき)さん(同)は「さまざまな年代の方が見てくれてうれしい」「高校生が参加できる地域行事がもっと増えればいいなと思った」と話した。

 このほか各校の生徒らが書道パフォーマンスやダンスで会場を沸かせ、血圧測定などのブースも設けられた。

 今年のはちのへホコテンは今回のような若者を巻き込んだ企画のほか、8月の回では従来の日曜の日中ではなく土曜の夕方に開催したりと、さまざまな方策で盛り上げを図っている。同商議所の塚原隆市副会頭は、中心街の疲弊を念頭に「若者をはじめ多くの人に街に来てもらうためにも、来年もさまざまな仕掛けをしていきたい」と語った。

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