21歳シェルトンが東京でツアー初優勝! カラツェフをストレートで撃破[木下JOテニス]

シェルトンがストレートでカラツェフを下しツアー初優勝

「木下グループジャパンオープン」(東京・有明/ATP500)シングルス決勝が22日に行われ、ベン・シェルトン(アメリカ/世界ランク19位)が、アスラン・カラツェフ(同50位)を7-5、6-1で下し、大会初優勝を果たした。

全米オープン4強や前週のATPマスターズ1000上海で8強入りと調子を上げているシェルトン。初出場となった今大会では、ダニエル太郎(エイブル/同97位)やジョーダン・トンプソン(オーストラリア/同60位)、第5シードのトミー・ポール(アメリカ/同12位)、そして予選から快進撃を続けていたマルコス・ギロン(アメリカ/同79位)を破ってツアー初の決勝へ。

「ツアー1年目でタイトルを争えるなんて、これ以上嬉しいことはない。1週間を通して、落ち着いてプレーでき、今の位置に立てていることにこれ以上の幸せはない。とても興奮しているよ」と語っていた。

対するは、準決勝で今大会のシンデレラボーイとなった望月慎太郎(IMG Academy/同215位)を破るなど4試合でセットを落とすことなく勝ち上がったカラツェフ。「上海で負けて、早く来日することができたという意味では練習する時間が十分にあった。サーフェスも自分のテニスに合っているし、オリンピックの混合ダブルスでも好成績(銀メダル)を残しているのでそれも関係していると思う」とトップシードが揃って口にしたサーフェスの相性の良さを感じているとした。

唯一の直接対決となった全米オープン3回戦では6-4、3-6、6-2、6-0でシェルトンが勝利している。

試合は、カラツェフの安定したプレーを前にシェルトンはネットプレーを交えてリズムを崩しにかかるも、なかなか主導権を握ることができない。

我慢の展開となったシェルトンだが、それでも第11ゲームでカラツェフのストロークが乱れた隙を突いてブレークに成功。サービング・フォー・ザ・セットとなった直後のゲームをきっちりキープして第1セットを奪った。

第2セットも派手さはないが的確なショットを放つカラツェフに手を焼きながらも、第3ゲームでブレーク。勢いに乗ったシェルトンは、リターンゲームとなった第5ゲームでブレークポイントを握ると、カラツェフがラケットを叩き折ってフラストレーションを爆発。続くポイントもシェルトンが奪い、第5、第7ゲームをブレークし一気に6ゲームを連取してツアー初優勝を決めた。

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