「教えてあげる人がいないことがとても残念」またもや人種差別を受けたヴィニシウスが声明、子供からの差別的行為に心痛める「僕はブラジルの教育に投資している」

またもや相手サポーターに人種差別を受けたヴィニシウスが激怒[写真:Getty Images]

レアル・マドリーのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールが再び人種差別の被害に遭っていた。今回の犯人は子供だから驚きだ。
【動画&写真】ヴィニシウスがスタンドからの人種差別行為に激怒…多くの子どもの姿も

21日、ラ・リーガ第10節でマドリーはアウェイでセビージャと対戦した。この試合は1-1のドローに終わり、セルヒオ・ラモスの古巣対決ということでも注目を集めた一戦。ヴィニシウスは88分までプレーした。

そんな中、試合中にスタンドからヴィニシウスに対して人種差別的行為が確認され、激怒する事態が発生。セビージャは試合後に声明をすぐさま発表し、「スタンド内でファンによる外国人排斥的かつ人種差別的な行動を発見したため、人物を特定し、スタジアムから追放する措置をとったことを報告する」としていた。

ヴィニシウスといえば、昨シーズンのアウェイでのバレンシア戦でも人種差別的行為を受けて試合中に激怒。その後、違反者は逮捕されていた。

スペインでは人種差別が横行し、大きな問題となっているものの、一向になくなる気配はない状況だ。

ヴィニシウスは試合後に自身のX (旧ツイッター)を更新し、声明を発表。セビージャの対応の早さに感謝しながらも、今回は子供に差別的な態度を取られたことを問題視。スペインの教育がなっていないことを指摘し、2030年のワールドカップ開催に向け、人種差別を行うものへの刑事罰を考えた方がいいと助言した。

「スペインサッカーにとって、またしても悲しい出来事となった中で、素早い立場の表明とペナルティを与えたセビージャに感謝したい」

「残念なことに、僕は土曜日の試合で人種差別行為のビデオを目にすることになった。今回は子供によって行われた。これを教えてあげる人がいないことがとても残念だ」

「僕はブラジルの教育に投資し、これらとは異なる態度を持つ国民を形成するために、多額の投資を行っている」

「今日の人種差別主義者の顔は、他の多くの場合と同様にウェブサイトに貼り付けられている。スペイン当局が自らの役割を果たし、法律を明確に変更することを願っている。こういった人たちも、刑事罰を受けるべきだ」

「2030年のワールドカップに向けた素晴らしい第一歩になるはずだ。僕は手伝っていきたい」

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