もんたよしのりさん死去、娘で元歌手の門田こむぎ氏「大好きなもんちゃんの娘に生まれたことを誇りに」

シンガー・ソングライターで、もんた&ブラザーズとして発表した「ダンシング・オールナイト」が大ヒットしたもんたよしのり(本名、門田頼命=かどた・よしのり)さんが18日朝に大動脈解離のため亡くなったことが22日、分かった。72歳だった。公式ブログで所属事務所から発表された。

訃報の報告とともに、娘で元歌手、門田こむぎ氏のコメントも発表された。

コメントは「いつも夕方になるとインターホンが鳴り『もんたさん 遊ぼう』と元気な声に誘われて、玄関のドアを開ければ、そこには目を輝かせた近所の子ども達の姿がありました。幼児から児童まで、多い時には30人近くの子どもを引き連れて歩く姿は、まさにガキ大将と言った感じでした。私も父によく遊んでもらいました。相手が子どもであろうと、遊びは全力で」と、自身の幼少期を振り返った。

「そんな父のおかげで、擦り傷の絶えない幼少期だったけれど、大切なことを幾つも教えてもらいました。何事も臆することなく挑戦できているのも、父に遊びながら鍛えられたからだと思います。ワイルドながらも根は真面目だった父に、いつも言われていた言葉があります。“自由でいるには 自分で責任が取れなければいけない“ 父自身もこれを信条に、自由に生きていたと思います」ともんたさんの信念を明かした。

「バックパック1つで、ふらっと電気も水道もない土地へ旅をし、戻ったかと思えば、その目に映った景色や出会った人々の助けになればと、チャリティーコンサートを開催していました。自分の心に正直である一方で、誰かの笑顔を願い行動に移してきた父を、心から尊敬しています。その純粋でまっすぐな生き方に学んだ全てが、私の宝ものですし、指針です」と天国のもんたさんに語りかけた。

「大好きなもんちゃんの娘に生まれたことを誇りに思います。Komugi」

最後にそう記して、コメントを締めくくった。

もんたさんは1971年(昭和46)に音楽活動を開始。80年に「ダンシング-」が大ヒットした。西城秀樹さんの「ギャランドゥ」の作詞、作曲を手がけたほか、俳優として映画やドラマで活躍した。

9月26日にNHK総合テレビ「うたコン」に生出演。「ダンシング-」や、歌手の新浜レオン(27)と「ギャランドゥ」をコラボ熱唱したのが、最後の雄姿となった。

(よろず~ニュース編集部)

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