自公推薦の現職4選ならず 虐待条例影響か、埼玉・所沢

 任期満了に伴う埼玉県所沢市長選は22日投開票の結果、元衆院議員の新人小野塚勝俊氏(51)が、4選を目指した現職藤本正人氏(61)=自民、公明推薦=ら2人を破り、初当選を果たした。自民党県議団が9月の県議会に提出して撤回した虐待禁止条例改正案を巡る騒動後に実施された県内初の首長選。選挙戦への影響が注目された。

 小野塚氏は選挙戦で、兵庫県明石市で子育て政策を推進した泉房穂前市長の支援を受け、18歳までの医療費と小中学校の給食費の無償化を主張。子どもだけの留守番など放置を禁じた虐待禁止条例改正案に触れ「机上の空論だ」と批判した。

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