中東の緊張高まりを「懸念」 米長官、戦線拡大望まず

ブリンケン米国務長官(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】ブリンケン米国務長官は22日、イスラム組織ハマスとイスラエル軍の戦闘を受け、中東各国の親イラン民兵組織が米軍を攻撃する可能性があるとして「緊張の高まりを懸念している」と述べた。NBCテレビのインタビューで、戦線拡大は望まないと強調した。

 戦闘と並行して、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が巡航ミサイルを発射し、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラもイスラエルと交戦しており、米国は警戒を強めている。

 米国務省は22日、イラク在住の米国人に対する安全上の脅威が高まっているとして、駐イラク大使館員の家族や一部の職員に国外退避を20日に命じたと発表した。

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