「労働者のためなら何でもする!」“日本最強”の闘士、最後の闘いを追う!

HTB北海道テレビで10月29日、テレメンタリー2023「労組の男 ~最後の闘い」(深夜1:25、北海道ローカル、再放送は10月31日深夜2:25)が放送。テレビ朝日系各局でも随時放送される。組合に身を捧げて34年、“日本最強の労組の闘士”とも呼ばれる北海道・札幌地域労組の副委員長・鈴木一氏の最後の闘いを追う。

労組人生34年の鈴木氏(68歳)は、これまで100以上の組合を立ち上げ、労働者のために人生を捧げてきた。「不当な扱いを受けた労働者のためなら人殺し以外、何でもする」。鈴木さんが支える労働者には、国籍も会社の規模も関係ない。そんな鈴木さん最後の闘いは、千歳市にあるバス会社の労使紛争だ。

4月に24時間ストライキを決行した千歳市のバス会社「千歳相互観光バス」。勤続25年の運転手の手取りは、家族が4人いても18万円を切る。バスの不正整備や産業廃棄物の不法投棄も明らかになった。鈴木氏は「千歳相互観光バス」の組合立ち上げから携わってきた。「地域住民のためになるバス会社を目指そうとしている組合員の夢をかなえたい」――ずさんな体制の会社に立ち向かう組合員と鈴木氏、その闘いの行く末とは?

国内には2万を超える労働組合が存在するが、去年の争議件数は270件。99%の組合が経営者に声を上げることができていないとも言える。札幌地域労組のような「ユニオン」では、勤めている会社に組合がなくても、1人から組合に加入できる。ブラック企業、不当な解雇、パワハラなど、労働者を取り巻く理不尽な環境に対して、会社に立ち向かうことができる手段「労働組合」。令和の今、鈴木氏の闘いから「団結して声を上げる」という労働者の権利をもう一度見つめ直す。

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